「図星」
雲水が、阿含が適当に嘘ついてるときと、図星を言い当てられたときのことを語ってた時、もうお兄ちゃんたらそして本庄さんたらとときめいたんですが、そんな阿含の「ウソつけてないwww」ネタを一回書いてみたくて書いた一発ネタを続きにおいております。
雲水が、阿含が適当に嘘ついてるときと、図星を言い当てられたときのことを語ってた時、もうお兄ちゃんたらそして本庄さんたらとときめいたんですが、そんな阿含の「ウソつけてないwww」ネタを一回書いてみたくて書いた一発ネタを続きにおいております。
******** 図星 ********
「いー匂いすんね」
「え、もう、やだあ」
「俺この匂い好き」
「そう?」
くすくすくす。
好感触を通り越してちょろい。
「香水?シャンプーかな」
「えー、なんだろ・・・」
腰に手を回して抱き寄せても小悪魔ぶって笑うばかりだ。
「もー、ほんと手が早いんだから」
と、反対側から茶々を入れるのは先月あたりの女で、阿含は今、二人掛けのソファの両側にみちみちと女を侍らせたハーレム状態渦中なのである。店内の野郎の視線がここちよい。
「手が早いっていうかさ。結構阿含て、寂しがり屋だよね」
そうそう、そうなの。
「わかった、一人じゃさみしくて眠れないんでしょう」
それだ、あ゛ー、そうなのかもしんない。
参った、とにやにやしていたら、
「もーほんと口説きなれてるんだから。あー、もしかして、逆に本命にはいつまでも手が出せないタイプだったりして」
うそお、と女二人で水面下の心理戦をくりひろげながら笑い合い、ねえと阿含を振り仰いで、かたまる。
「・・・・・・あ゛?」
威嚇が待っていた。
オレンジ色の薄明りがムーディなダーツバーの一角から店内全域までも、じわじわと緊迫の冷気に浸食されてゆく。
その晩、阿含は一人で朝まで飲み明かした。
終
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