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2011/11/30 (Wed)
「女神と悪魔が 後日談」
Comments(0) | ES21:男女CP
続きに後日談です。
ヒル魔と雲水の絡みが好きなんだ~。
もうQBキャラが集まって親睦会という名の腹の探り合いをしたらいいじゃない。でもそんな会合を想像してみたら、とにかく一番確かなことは、小判鮫先輩がとてつもない萌えキャラになってしまうということ それが結末にしてそれがすべて でした










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ひと月近く後に、ちょっと各校から数名で集まって話す機会があったので、二人になった折りに、雲水はつついてみた。
向こうから、「うちのマネは使えるんでな」という具合に話の流れを向けてきてくれたので「あ、今かも」と思ったのだ。
「惚気か。付き合ってるらしいな」
「ハァ?ちげーよ」
一蹴である。
「違うのか。うちの純情なレシーバーが混乱してたぞ」
「色ボケ猿だな」
「悪口言うな。色狂いの天才馬鹿よりよっぽど良い子だ」
「それは間違いねえ」
真顔で反論する雲水に、ヒル魔も真顔で肯定した。金剛阿含が聞けば横っ面を張り飛ばされたブランド猫の表情をするに違いない会話である。
「てっきり付き合ってるのかと俺も信じた。確かに、仲が良さそうだから」
弱点をほじくろうと試みる雲水。しかし、「ねえよ」とにべもない。
雲水は、ザックに筆箱と電卓をしまいながら「そうか」と相槌を打った。
「まあ彼女は誰でもいいかもしれんが、お前の「使えるマネ」は姉崎さんしか勤まらんだろうな」
「そうだ。手ェ出すんじゃねーぞ糞坊主」
「あの色魔と一緒にするな」
「ひでえ兄ちゃんだな」
「ひどいのはどっちだ。・・・しかし、そうだな、手を出すなと言うのなら」
雲水は、最京大部室棟のミーティング室角にある自動販売機を指差した。
「あれを奢れ。二本だ」






「モン太、どうしたの」
セナは首を傾げて覗き込んだ。ベンチに掛けたモン太は両膝の間に置いた缶コーヒーを両手で握りしめている。
「飲まないの?」
「う、うん。いや」
ううー、と唸りながら、モン太は顔を上げた。その表情は、晴れない。
「飲むの、こえーよ・・・」
「どうして」
「いや、うう」
言い淀んでから返した言葉は、返答になっていなかった。
「雲水先輩って有言実行だな」
「?」
セナは眉間に不可解の皺を刻んでから、とりあえず頷いた。
「そんな感じだね」
モン太は唇を尖らせながら、小さな黒い缶のプルを引く。苦い香りがした。




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